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2014年に読んだ本、特によかったもの、残っているもの

エッセイ、随筆
鴨居羊子『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』
獅子文六『私の食べ歩き』
佐多稲子『時に佇つ』
村田喜代子『この世ランドの眺め』
森茉莉『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』
高橋たか子『記憶の冥さ』
多和田葉子『言葉と歩く日記』
須賀敦子『霧のむこうに住みたい』

短編、短編集
高樹のぶ子『トモスイ』
山尾悠子『夢の遠近法』
皆川博子『猫舌男爵』
岡本かの子「雛妓」
芝木好子『洲崎パラダイス』
倉橋由美子『完本 酔郷譚』
高橋たか子『失われた絵』
津島佑子『逢魔物語』
富岡多恵子「遠い空」
矢川澄子『受胎告知』

長編小説
津島佑子『黄金の夢の歌』
『風よ、空駆ける風よ』
獅子文六『てんやわんや』
皆川博子『聖餐城』
室生犀星『杏っ子』
村田喜代子『ドンナ・マサヨの悪魔』
金井美恵子『小春日和』
『柔らかい土をふんで、』
倉橋由美子『アマノン国往還記』
大庭みな子『栂の夢』


エッセイはもう、鴨居羊子が断トツです。すべてがきらきらと、鮮やかに輝いていた。漲る自信をそのまま自らの魅力に。力強く、迷いさえ、華やかに、映る。自らに備わる才気に、どこまでも真摯であり続けたものの、きらめき。堪らない楽しさ、快さに、心を奪われてしまいました。
短編は『トモスイ』が特によかったのですけれども、凄まじい立ち去り難さを感じたのは、『夢の遠近法』でした。読んでいたものは、物語ではなく、世界そのもの、言葉によって創り上げられた、世界そのものの、生を、死を、鼓動を、息遣いを、自分は読んでいた。眠りへと落ちて行く、その瞬間のような、抗えぬ怖さを含んだ、心地よさ。どっぷりと浸り尽くしました。
長編は、2014年最初に読んだ、『黄金の夢の歌』の余韻がそのまま続いていたような気がします。生ある限り、夢の歌もまた、生まれ続ける。あなたの旅路もまた、夢の歌へと、生まれ変わる。決して癒えることがないと、苦しみ続けていた胸の、醜さ、哀しさ、痛ましさ、そのすべてが思い出され、辿り着いた夢の穏やかさに、静かな喜びと、温かな安堵が、広がって行く…忘れ難い余韻です。

今年も一年間、享楽的な読書生活を送ることが出来ました。来年もまた、耽り、ただただ享楽的に、読書をすることが出来ますよう。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

あげこ

Author:あげこ
あげこ
女、1987年生まれ

読書感想中心。
矢川澄子、幸田文、森茉莉、武田百合子、津島佑子、笙野頼子、河野多恵子、岡本かの子、野上弥生子、皆川博子、津村節子、原田康子、村田喜代子、高樹のぶ子、高橋たか子、倉橋由美子、久生十蘭、室生犀星、武田泰淳、獅子文六…愛しています。

どうぞよろしくお願いします。
当ブログはリンクフリーであります。

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