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やっていることは普段とそう相違ないのに何だか可愛らしい不思議 笙野頼子『東京妖怪浮遊』

何だか妙に可愛らしい。そのやり口が、その手段が。自らの痛みやら、苦しみやらを消化するため、消化して、正常に生きるため、正常な現実を守るため、妖怪化。それらの元凶となる存在を、元凶となる固定観念やら、思いの塊を、自分自身を、自分自身に下された、評価ごと、妖怪化。言っていることも、やっていることも、普段とそう、相違はない。平素通り、負けぬためのものであるのだろうし、叩きのめすためのものであるのだろうし。自らの武器であり、鎧とするためのものであるのだろうし。それこそ笙野頼子らしく、悪意も皮肉もたっぷり。だのにどこか、可愛らしい。人を小馬鹿にしたような言葉にも、当然激しいものは滲む。しかし、それでも何故か勝る、可愛らしさ。用いられる言葉の毒気さえ、トゲトゲさえ、最早大変チャーミングなものに感じられる不思議。嫌悪を象る言葉の軽快さ、すとんと胸におさまるような、コンパクトな痛快さが、何だかたまらなくて、好ましい。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

あげこ

Author:あげこ
あげこ
女、1987年生まれ

読書感想中心。
矢川澄子、幸田文、森茉莉、武田百合子、津島佑子、笙野頼子、河野多恵子、岡本かの子、野上弥生子、皆川博子、津村節子、原田康子、村田喜代子、高樹のぶ子、高橋たか子、倉橋由美子、久生十蘭、室生犀星、武田泰淳、獅子文六…愛しています。

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