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最近のアレコレ③ 好きな作家のエッセイの記録いくつか

最近読んだ、『女性のエッセイ・アンソロジー FOR LADIES BY LADIES』の感想いくつか。

大庭みな子「娘とわたしの時間」
自らを形作るものたち、或いは、自らの支えとして、今なお、息づくものたちを、語る。思い出の甘さ、温かさに囚われることのない言葉は、冷静なまま、端正なまま、それでもどこか、柔らかなものを、含む。自らもまた伝え、育て上げ、満ちる、力強さ。広く、怜悧な眼差しが、光る。

鈴木いづみ「女優的エゴ」
妙に格好いい。良い、悪い、どちらでもなく、ただ、格好いい。言葉はどこか、その足場の悪さ、その生き辛さを、感じさせるよう。それでも届く言葉、崩れより届く言葉のしぶとさ。諦めずに生きて行くことの難しさを、残酷な熱に秘め、どうしようもないことを、気怠げに、皮肉る。狡い。

平野レミ「ド・レミ前奏曲」
自らの生、そして、性に対する、カラッとした明るさ。ハッキリと、聞き取りやすい声色、賑やかで、馴染みやすい言葉を連ねる語り口、小気味好いお喋りの楽しさ。明け透けなのに、いやらしくも、下品でもなく、ただ、その時々を素敵に舞う心の、痛快さを、思わせる。これは面白い。こんなにも面白いエッセイを書く人であったのかと、驚きを伴う、嬉しさを、得る。

矢川澄子「卯歳の娘たち」
いくつもの矛盾、複雑さが入り混じったような、それでも、言葉が象るそれは、愛情の響きと、その色を、持つもの。押し潰すよう、秘めた思いにさえ、より豊かなものへと深められる、愛惜の視線。過ぎた時間、懐かしく見遣り、それぞれを重ね、重ならぬものごと、愛おしむ。

富岡多恵子
「女の子の読書」整然としていることがかえって、含まれた辛辣さを際立たせているような気がする。「悪趣味礼讃」のごてごて具合が親しみ深くて自分は好き。

アレコレ記事は作成していてちょっとだけ、他のものよりも楽しい。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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あげこ

Author:あげこ
あげこ
女、1987年生まれ

読書感想中心。
矢川澄子、幸田文、森茉莉、武田百合子、津島佑子、笙野頼子、河野多恵子、岡本かの子、野上弥生子、皆川博子、津村節子、原田康子、村田喜代子、高樹のぶ子、高橋たか子、倉橋由美子、久生十蘭、室生犀星、武田泰淳、獅子文六…愛しています。

どうぞよろしくお願いします。
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